裏小説
□あなたの唇で私を溶かして
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ある日の事・・・
いつものように私は、しょうちゃんの家にあがっていた。
するといきなり
『セフレ・・・、もうやめねェ?』
と、しょうちゃんは言ってきた。
「わかった。」
いつもの事だ。私はいろいろな男とエッチしてきた。
もちろんみんなセフレで。
だから、“もう、やめよ”と言われたらやめて、違う男探すし、“しよう”って言われたらする。
ただこれだけの事。
“去るもの追わず”って言葉は私に合っていると思う。
私は、“やめる”と言われたらもぅ、ここには来る目的が無いし、私は帰る事にした。
ドアを開けたその時、しょうちゃんは私に
『また、他の男とヤルのかよ』
と言った。
「しょうちゃんには、カンケーないでしょ?」
私はそれから部屋を出た。
分かってるんだ。セフレじゃ何も伝わらないって。
今までセフレになってきた男は私が好きになった人ばかり。
私は“セフレ”という立場でしか、好きって事を表せない。
だから セフレをやめようって言う言葉は、 別れよう という言葉と一緒。
私はずっとそう思ってた。
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