仮面ライダーW

□仕組まれたB/相棒の行方
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「翔太郎くん、大変!フィリップくんが…フィリップくんが…!!」


「…?」




朝、俺が目を覚ますと、相棒の姿が消えていた。



突如として訪れた、予期せぬ別れ…。




机の上に残されていた一枚の紙切れ。
そこには…




『探さないで下さい』




と、ただ一言。フィリップの直筆で書かれた文字が並んでいた。


「な…何だよコレ…」



何が起こったのか…ワケも解らずに、俺は紙切れを手にしたままただそれを見つめた。




「私が起きた時にはもうフィリップくん居なくなってて…ねぇ、アンタたち喧嘩でもしたの?」


「いや、全く身に覚えがねぇ…。大体、それ位で事務所飛び出すようなヤツじゃねぇよ…アイツは」


「…私携帯に電話してみる!」


言うのと同時に、自分の携帯を取り出した亜樹子が、登録されているフィリップの番号を呼び出す。



『お掛けになった電話番号は、電源が入っていないか、…』



パタン。


「ダメ。電源切られてる…」


結果は予想していたものの、亜樹子の言葉に居ても立っても居られなくなった俺は早足で玄関へ向かった。


「翔太郎くん!?」



帽子掛けからいつものハットを取り、ドアの前に立つ。


「……探してくる。亜樹子は此処にいてくれ」


そして、俺は事務所を飛び出した。



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