捧げもの

□会いたくて
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「一護!!」


「わかってる!!」



夕刻、学校からの帰宅途中に複数の虚の霊圧を感じた


井上も石田も茶渡も気付いていたが、低級虚だしここは私たちに任せろということで私と一護が走った



「うし。もういねぇな」


「うむ。片付いたな」



斬魄刀を収め、三人の下へ戻ろうとすればすでに近くまで来ていた



「む。」


「お、すまねぇチャド」


「すまぬ」



一護と私の肉体を茶渡が運んでくれた



「怪我はしてない?二人とも」



井上が私たちを気遣ってくれる



「うむ。大丈夫だ井上。ありがとう」



義骸に入り、手を握ったり開いたりを繰り返し井上に礼を言う



「あの、朽木さん」


「なんだ?石田」



ふいに石田がメガネを上げた



「卯ノ花さん、待ってるんじゃないかい?」


「あぁ。しかし駐在任務だとは告げてあるから」



心配ないと言えば



「いや、そうじゃなくて」



首を横に振った



「?」



一護たちと顔を見合わせ、首を傾げる



「…まさか…誰も気付いてないのか…?」



石田が呆れながら口にした言葉は










「黒崎の家から、卯ノ花さんの霊圧を感じることに」










「「「え!?!?」」」



再びみんなと顔を見合わせ



「マジかよっ!」


「き、気づかなかった…っ」


「む…」


「早く行こっ!」



大慌てで一護の家へ向かった──




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