学生パロ

□卒業式〜桜の木の下で〜
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ついにきた。この日が。
俺様たちが通っていた高校の卒業式。

振り返ってみれば、この三年間は本当に色々あって、あっという間に過ぎていった。

お前との出会い…
俺様にとっては、これが一番の思い出だ。



*****



卒業式を終え、最後のHRを終えると、俺様たちも含め、クラスメートたちは教室を後にした。
教室を出てから、俺様は名残し惜しそうに学校の敷地内にいた。
俺様の目線の先には、まだ咲いたばかりの桜の木。その木の下には、俯く金髪の女子生徒が一人。

「泣いてんのか?」

からかうつもりでそう言いながら近づくと、女子生徒はさっと顔をあげ、「泣いてなどいない!」と、いつもの強気の態度で答えてきた。

「ただ…もう卒業なのかと思ってな…」

そう言うと、フッと切なげに微笑んだ。

やっぱり、あのかすがも普通の女子高生なんだな…

「早いよな。この三年間は本当にあっという間だったぜ。ま、いい思い出もできたけど♪」

ニッと笑ってみる。「そうか。よかったな。」再びいつもの元気が伺えない声。

「ちょっとちょっと!らしくないねぇ。お前が元気ないと、俺様調子狂うんだけど?」

「……。」

俺様の言葉に答えず、悲しそうに俯くかすが…。

俺様はそんなかすがを思わず抱き寄せた。

「…!///」

「そう落ち込むなって。永遠の別れってわけじゃないだろ?ったく。可愛すぎだって。あんまり可愛いと、俺様、抑え切れなくなっちゃうよ?」

「うるさいっ!いいから離せ!佐助!!」

離してもらおうとジタバタするかすが。
だけど、離さない。

「嫌だ。」

「は?」

俺様の言葉を聞いておとなしくなるも、下から俺様を睨んでくる。

「俺様の気持ちを聞いてくれるまで離さない。」

そう言って、少し強く抱きしめた。

「お前の気持ち?」

「そ。俺様の気持ち。」

「…なんだ?さっさと話せ。」

俺様はコクリと頷くと言葉を続けた。

「俺様、お前のことが好きになっちゃったみたい。」

「お前が私のことを…?」

顔は見てないけど、多分戸惑っている。

「俺様と付き合って?」

答えが返ってこない。

「俺様と付き合ってくれ。」

諦めず、もう一度言ってみた。

「…私…」

かすがが何か言った?

でも、その声は春風に掻き消されて、最後までは聞こえなかった。

答えを聞こうと、もう一度。

「俺様と付き合ってくれ。」





-END-





*****
あとがき

初書きは少し早めの卒業式ネタでした!

佐助の告白に対するかすがの答えはご想像にお任せします♪←

さて、この話しはですね、三年生にプレゼントするという漫研の原稿に書いたものに、話しの内容を全く変えずに、書き方や表現に少し手を加えてUPしてみました。

なので、内容的にはほとんど変わりません←

それにしても、書いてて楽しかったです♪


こんな駄目文を最後まで読んでくださった心優しい方、誠にありがとうございました☆





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