ぶっく

□嘘つき。
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彼女はとても可愛くて儚げだった。

風が吹くと散ってしまう花の様だった。




「私、三枝香苗。あなたは?」

「僕は日向直志」



僕は彼女と一日で仲良くなった。

でも二日しか入院する必要が無かった僕はすぐに退院した。

それ以来僕は部活に追われ一度も会いに行くことはなかった。

だが、数日前祖父が倒れた。

癌だと親から聞いた。

祖父が倒れた日僕は病院へ行った。

数カ月前、僕が入院したあの病院だった。





 
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