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□沢田先生と獄寺君
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ガラガラ…
扉が開く音がした。
「…失礼します。具合悪いので寝ててもいいですか?」
まただ。
ちらりと二年の各クラスの時間割を見た。
“2−4 5限 体育”と書いてあった。
「はぁ…。またサボりだね?」
俺がそう言うと獄寺君はいたずらが成功して喜ぶ子供の様に笑った。
「はは…。やっぱり沢田先生には分かっちゃいますか…」
獄寺君はなぜか前から“体育の時間だけ”よくサボっていた。
その理由を前に聞いたことがあった。
その時の答えがムカつくほどしっくりきて腹が立ったのを覚えてる。