novel
□cherry blossom
4ページ/10ページ
最後の時??
認めぬ
私より先に逝くなど。
まだ私たちは始まったばかり。
まだ早い
早すぎる。
『…すみません。』
苦笑いをして謝る緋真は、今にでも消えてしまいそうだった。
─────ふわり…
『…白哉様?』
消えてしまいそうな緋真をしっかりと、離さないように抱き締めた。
逝ってくれるな
桜の花びらのように儚く
消えてくれるな
私の隣から
『白哉様はお優しいのですね…本当に。』
『…優しくなどない…欲張りなのだ…私は。』
→
次へ
←
前へ
[
戻る
]
[
TOPへ
]
[
しおり
]
カスタマイズ
©フォレストページ