novel

□cherry blossom
5ページ/10ページ

緋真を迎えたその時から、私は欲張りだった。





離したくない



側に置きたい



片時も離れず



誰のものにもしたくない



私だけのもの



なんと欲張りなのだろう。



それ故の罰なのか。







ならば私にその罰を与えれば良いのに








何故私からかけがえのない者を奪おうとするのか








『白哉様…緋真は幸せにございます。この先…どんな事があろうとも、緋真は白哉様をかわらずお慕いしております。離れてしまっても、心は白哉様と繋がっていると信じています…それだけは忘れないで下さい。』




『忘れなどせぬ。絶対に…』



『ふふっ…約束ですよ?』


『ああ。約束する。…絶対だ。』
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ