novel
□cherry blossom
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緋真を迎えたその時から、私は欲張りだった。
離したくない
側に置きたい
片時も離れず
誰のものにもしたくない
私だけのもの
なんと欲張りなのだろう。
それ故の罰なのか。
ならば私にその罰を与えれば良いのに
何故私からかけがえのない者を奪おうとするのか
『白哉様…緋真は幸せにございます。この先…どんな事があろうとも、緋真は白哉様をかわらずお慕いしております。離れてしまっても、心は白哉様と繋がっていると信じています…それだけは忘れないで下さい。』
『忘れなどせぬ。絶対に…』
『ふふっ…約束ですよ?』
『ああ。約束する。…絶対だ。』