それぞれの心情(短編)

□決戦後―The last discussion―
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―にしても、や


過去に耽っても詮無いので平子は頭を切り替える。


―どいつもこいつもホンマめんどすぎやろ


そして彼に対してだけではない当て付けの大きな溜め息を吐いた。


平子とて手荒な真似はしたくないし、実を言うとこのまま帰っても構わなかった。少なくとも進んで顔を合わせたい相手でもない。


しかし、そうするわけにもいかないのもまた彼の気持ちで、そして立場だった。




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