仮面の軍勢・ぐだぐだ小説(短編)

□平子さんの誕生日
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そして翌日、5月10日。



「何や皆、早いな。」


趣味に没頭していた平子が姿を現すと、すでに揃っていた7人は口々に言った。


「お、今日オマエ誕生日なんだってな真子。新作ゲーム終わったら貸してくれ。」


「ハッピーバースデー、真子。ボクにはCD貸して欲しいな。」


「めでてえな。そういや今日メシ当番だぞ真子。」


「おめでと〜真子!ごちそう作って〜!」


「しゃあないから祝ったるわハゲ真子。ウチは生クリームのケーキな!」


「また一つオッサンなったな真子。雑誌買うて来てや。」


「おめでとうございマス真子サン。コスプレお疲れ様デス!」


誰がどの言かは明記しないが、みんな本当に『とりあえず口だけ』であった。



「言葉の前後がほぼ噛み合ってへんけど…まあ…おおきに…。」


自身も忘れていたが平子は何となく空しさを覚えた。



頑張れ平子、いろいろ負けるな平子。



ハッピーバースデー!









【END】
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