それぞれの心情(短編)
□決戦後―The last discussion―
1ページ/13ページ
「アンタらスマンけど、ちーとばかし外してくれや。」
突然の闖入者に、作業をしていた死神たちは驚き目を見張った。
いつの間に現れたのか、そして何者なのか誰も判らず当惑する。
そんな空気も構わず、闖入者の平子は飄々と続けた。
「そいつに話あんねん。」
そう言って特別な鬼道により封印されている藍染を顎で示すと、死神たちは更に色めき立つ。彼等はここを転移まで一時的に任されているのだ。
「別に居ってもええけど、アンタらにはワケわからん話でおもろないで。」
一応そう忠告して歩み寄る平子の前に、勇気ある死神が立ちはだかった。