連載

□バカとテストとエゴイスト
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「おいっ!緊急ニュースだっ!」
「どうしたの?須川君。そんなに息を切らして。」
 平和なFクラスに入って来たのは僕たちのクラスメイト 須川君。
「じつは・・・・・・
霧島さんが転校生に負けた!」
ざわっと教室に動揺が広がる。
「はっ!いつもあんなに俺を追い回してたからだ。いい気味だな、翔子。」
 そう言って微笑を浮かべるのは、我がFクラスの代表、坂本雄二。
 霧島さんとの関係は幼馴染だそうだ。
霧島翔子さんというのは、Aクラスの学年主席にいる人だ。2年生にこの名前を知らない人はいないだろう。何故かっていうと、霧島さんは・・・・・・
学力は学年トップ。
大企業の一人娘。
容姿端麗
それに、運動神経まである。
「なんていう名前なの?その転校生って。」
「そりゃ、わしも気になるのう。」
僕等の会話に入ってきたのは、爺言葉を使う美少女秀吉。
本人は女じゃないなんていってるけど、その嘘は僕が幾ら馬鹿でもばれると思う。
「知ってるだろ?帝都大学付属にいるっていう、プリンスとプリンセス。」
「あぁ、あるな。そいつ等がどうしたんだ?」
「転校して来たんだよ!ここ、文月学園にっ!」
「「!!!!」」
「なるほど、だからあんなに強い霧島さんが負けちゃったんだね。」
「プリンスとプリンセスってことは、上條と宇佐見か。」
「そうだ。」
「ナイト達はいないのか?」
「いない。」
「そうか・・・・・・・・・。」
考え込んでる・・・。なんかあるのかな?
「じゃあ、Aクラスに見に行きませんか?」
おずおずと問いかけてきたのは、Fクラスの一輪の花、姫路 瑞樹さん。
 今日も、凶悪な胸部がとてもまぶしい。
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