ふわ
□拍手御礼引退1号
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彼の冷たい指が私の背中を這う。
あぁ、それだけなのに
何故こんなにも鼓動が高まる?
「…っ、ぎ、ん」
「んー?」
「焦らさ…、ない、でっ」
「焦らしてんのは、そっち」
彼の言葉が理解出来ない。
でも、そう言い放った後からの銀時には
余裕のかけらもなかった。
「や、待っ…て」
「もう止まんねーから、ッ」
暑い。熱い。
なのに私は、熱を求めて
彼の首筋に手を回す。
どっちの熱だか、どっちの汗だか…
繋がっただけじゃ足りない。
もっとひとつに、
もっともっと溶け合えばいいのに。
どっちの腕だか、
どっちの口だか…。
2/07.拍手御礼