○NARUTO夢○
□オレのもの
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『ねぇカカシ』
「なーに?」
久しぶりの休日、
オレは朝から名前の家に入り浸ってる。
先程昼飯を済ませたオレ達は、ソファーに仲良く並んで座って休憩タイム。
名前が傍に居ることと、満腹感から来る心地よさが、いつになくオレを安らかな気分にさせてくれる。
『…なんでもない』
「なによ?」
『呼んだだけ』
隣で雑誌を広げる名前は視線をオレに向けることなくぼそっとそう言うと、パラパラとページを捲った。
「?」
不思議に思いながらもオレも愛読書に目線を戻す。
名前、結構恥ずかしがりだからこういうこと多いんだよね。
何か言いたいことがあっても、『なんでもない』・『別に』この二つでそれを隠す。
言いたくないことなんだったら無理やり言わせたくないけど、でも、ほんとうは何かを伝えようとしてなかなか言えないんだったら、何を思ってるのか聞きたいんだけど。
ねぇって言われて、そのあと何でもないって言われると…なんか気になるじゃない?
ま、いいけどさ。
ってほら、結局こんな風に気になっちゃって読書に集中できてないし…
『カカシぃ』
「んー?」
『…呼んだだけ。』
また!?
「そう?なんなの一体…」
もうこれだから…。
呼んどいて全然コッチ見ないしさ。
甘えたいんだったら甘えればいいのに。
あ、もしかしてこれでも甘えてるつもりなのかな?
うん、そういうことなら何度でも返事するよ
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