銀時現パロ
□久しぶりの後輩だから
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『坂田さん坂田さん』
「なんですかー?」
『坂田さーん』
「なぁに名字さーん」
『坂田さんすみません、』
「今度はなにー?」
「おい坂田ァ…仲良しじゃァねェか、んんー?」
「え?」
『……』
「羨ましいじゃねーか、若い子が隣でェ…。おじさんと席、かわらねェ?坂田ァ」
いつの間にそこに居たのか、上司の松平部長がニヤニヤしながらデスクのすぐ傍に立っていた。
隣で名字さんが少し小さくなる。
名字さんは、松平部長が苦手らしい。
…まァ、ふつーの反応だろな。
「荷物移動するの面倒っすわ」
「とか言いいながら、独り占めしいだけだったりしてなァ?」
「やだなァ、違いますよ」
「照れるな照れるなァ!ところで名字ちゃんんん、挨拶まわりはちゃんと連れてって貰ったかァ?ん?」
あーらら
ダメだってそんないきなり話し掛けたら…
うわ、かわいそ。まるで捨てられた仔犬みたてーなカオしてやがる
雨降ってずぶ濡れの。
『はっ、はい!坂田さんが、連れてまわってくださいましたっ…』
「はははァ!すっかり坂田には懐いてるじゃァねェかァ!」
「?」
見れば、名字さんは俺に隠れるようにして松平部長を窺っていた。
あー。。
…こんなんだから色んな人にいろいろ言われるんだ。
挨拶まわり行ったときもひどかった。