○NARUTO夢○

□口癖
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カラスがカァカァと鳴いている、夕暮れ時の木ノ葉の里。



他の先生が帰ってひっそりとしたアカデミーの職員室で

名前は一人机に向かっていた。





『はぁ・・・終わらないなぁ・・・』




名前の机の上には、積み上げられた紙の束が山を成していた。






ガラガラッ


「やぁ名前先生、お疲れさん」


『あ、イルカ先生!

 てっきりもうお帰りになったと思ってました』



校内にはもう誰もいないと思っていた名前は、

イルカの姿を見て驚いた。



「うん、ちょっと教室で生徒と話してたんだ。


 名前先生は帰らないのかい?

 …っと、見る限りまだまだ帰れそうにはないなぁ」



机の上の紙の山を見て、思わずイルカは苦笑いを浮かべる。




『あはは・・・

 あたし採点苦手で…一応全部丸付けは終わったんですけど、

 採点ミスないかもう一回確認中なんです』



「そうかぁ、確かに採点は大変だよな。


 手伝おうか?」



ポリポリと気まずそうに頭を掻いた名前の仕草に、

イルカは頬を緩ませた。




『わっ悪いですよ!


 先輩であるイルカ先生に手伝ってもらうなんてっ』



「いいからいいから。

 少しくらい先輩を頼りなさい?」



『へへ。・・・じゃあ、

 お言葉に甘えてっ!』




(かわいい・・・)








イルカは隣の席に腰をおろし、

紙の束をいくらか受け取って採点チェックをし始めた。







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