○NARUTO夢○

□女のひと
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「のわっ!!」



オレはびっくりして、思わず変な声だしちまった。




「…ッ名前先生!?」


『正解ー♪』



首だけ動かして後ろを見ると


そこには、してやったり顔な名前先生が。







「…先生、いつまでやってんだよ」


『つかさ、シカマルくん気付くの遅いよ』



全然腕を離そうとしない先生はオレを無視して、

しがみついたまま言った。






あのさ、恥ずかしいから離してくれよ…

アンタに抱き着き癖があるのはアカデミーで嫌ほど体験してよ〜くわかってっけど、



…オレももうあの頃みたいにガキじゃないんだぜ?先生。





もう16だぞ?



もうちょっと気ぃ遣ってくれよ



意識しちまうだろ



その…なんか、


押し付けられてる、やらけぇ、それとかさ…







『あたしこのままの体勢で何メートル引きずられたことか!』


「知るかよ!!

 つぅかなんか身体だる重かったのはアンタのせいか!!



 …で。いつまでしがみついてんだよ」



呆れて繰り返したオレの言葉に、先生はぶつぶつ文句を言いながら

腕を離した。






『…あの頃はかわいかったのにな・・』



「かわいかったとか言われても嬉しくねぇし…」




久しぶりに見た名前先生は、



綺麗で

あんまり直視できねぇ。




『なんかさ、シカマルくんも…大人になったんだね』


「は?」



『なんて言うかさ、違うんだよね…』


「なにが」




そりゃオレだって中忍になって、前より責任の大きい仕事任されるようになったし、


少しは成長したつもりだけどよ。



んな寂しそうなカオして言わなくても…







『…抱き心地がさ』



え?



『男らしくなったよね、前より』




どくん











先生の口からでた“男”の言葉に

柄にもなく心臓が跳ねた





『あたしとしてはさ、全然大歓迎だよ?

 筋肉ついてがっしりしてる(抱き心地の)シカマルくんも。

 でも、もうあの頃の…あたしの(知ってる)シカマルくんじゃないみたいで


 大きくなって、嬉しいような、寂しいような?』







…なんかその言い方問題アリだと思うんですけど




なに、

“あたしのシカマルくん”って。







…でもなんか、


そういう意味じゃないってわかってても、

先生がオレのこと生徒とか卒業生としか思ってないってわかってても、




そう言われるの、嬉しいかも。












って…なんだそれ…


今の、なんかまるでオレ…


先生にそういう意味で言って欲しいとか、


生徒以上に思って欲しいとか、



そう思ってるみてぇじゃねぇかよ!!!



いや、ないない!!


ない!!!




な、ない…よな…?




あれ?


なんか、…あれ??



















『どうかした?』





先生の言葉に我に返ると


近い距離で下から覗きこまれてて





「べ、…別に。

 なんでもねぇよ」







焦った。







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