○NARUTO夢○

□油断禁物
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『すごい!!ほんとに体、動かなくなるんだ…!』


「そりゃな、そういう術だから…」




シカマルが影真似の術を発動したことにより、名前は体の自由が効かなくなった。


だが名前は嬉しそうに笑っている。

これが敵なら、全く違うリアクションを見せるのに。





「(調子狂うぜ…)」


『ねぇシカマルくん、動いてみて!』

「…めんどくせぇな、マジで」

『ぎゃー!体が勝手に!!あははは』



勝手にシカマルの動きと全く同じ動きをした自分の体にはしゃぐ様子は、まるで子供のよう。

なぜこんな大人のくせしてガキみたいな女の人を好きになってしまったのかと、シカマルはため息をついて頭を振った。


すると同時に名前も同じように頭を振った。



『…あ、もしかして呆れてる?』

「んなことねぇよ」



でも、会えば必ず笑顔をくれる、優しくて無邪気な名前が好きなのだから仕方がない。



「…若々しくていいんじゃねぇ?」

『ちょっと、どういう意味!?』


「あらー?なんだか楽しそうじゃなーいの。何してんの?」


「…カカシ先生、いつの間に…」

『え?カカシさん?』




いつの間にか、名前の少し後ろにカカシが立っていた。

術のせいで身動きが取れない名前は背後を確認することができない。




『どうもこんにちはー!』

「やぁ。…って、どうせならこっち見て言ってよ名前」


「名前先生は今オレの術中にあるんで、それは無理っす。」

「……へぇ」



敵意剥き出しのシカマルに、カカシはすっと目を細める。


そして、にっこりと笑った。



「じゃ、オレも参加させてもらうとするよ」

『えっ、あの…』


「!!やべぇ、名前先生逃げろ!」




カカシはゆっくりと額当てをずらす。


シカマルがカカシの思惑を察知して術を解いた途端、カカシを振り返ろうとしていた名前の身体は自由になり、

己の意思通りにぐるっと反転した。




「名前先生早く逃げろって!!」



だがシカマルの叫びも虚しく



「写輪眼!!…影真似の術!」

『わぁっ!!?』




名前はカカシと向かい合う形で影真似の術をかけられてしまった。






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