Jude Empty wish

□初恋って初めてだらけ
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第3話 
運命的なおとなりさん





入学式。

まずは発表されたクラス分けを見て、俺ら1年生は体育館へと向かった。


1年生は5クラス。
結構多い方やと思う。

ちなみに俺は1年5組やった。


まさかの偶然で謙也も同じクラスで、俺らはハイタッチを交わした。


楽しい一年になりそうや。




中学の時みたいに面白くない堅苦しい式が終わって、教室で名前順に席に着く。


斜め後ろの謙也と話したり、知らない子に話しかけたり話しかけられたり。



今日だけで殆どの子とメアドを交換した謙也には負けるけど、
こんなに仰山(沢山)赤外線したんは初めてや。



「白石、帰るでぇー」

いつも通りハイスピードで帰る用意を終わらした謙也が言う。

LHRが終わったのは1分前、早すぎやろ。



「おん、ちょお待って」


謙也を待たせるのは悪い(他の人を待たせるより尚申し訳ない気持ちになる)ので、急いで荷物を片づけ廊下に出た。



「白石くん? 」


透き通った声がして振り向けば、隣のクラス――書かれた標識曰く三年五組から出てきた遠野さんが居った。



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