詩
□歯車
1ページ/1ページ
歯車が狂い始めてから
幾つ月を重ねてきたんだろう。
壊れることは
前から分かってた。
それを知ってたから
せめてあの子たちだけで
楽しい時間を過ごして欲しかったんだ。
嫌な思い出になるのは
あたしだけで十分だから…
笑って
最後を迎えたかったんだよ。
(それでも結局は、
あたしが壊してしまった…)
(ぎくしゃくぎくしゃく…)
(それに耐えられなかったのかも
しれない)
(ぎくしゃくぎくしゃく…)
(…なんて自分勝手なんだろう)
(ぎくしゃくぎくしゃく…)
(それでも、
歯車は廻り続けたんだよ)
.