駄文

□第二章 “幻想の選択”
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「一つ目はわかるんだけど、二つ目と三つ目はどういう事なんだ?」
『フム、ではまず二つ目から説明しよう。“神の箱庭”とは私が住んでいる異次元空間の事だ、本来は精霊、天使、神などが住んでいる。まあそこに入る条件が聖よりの幻想種で在ることなんじゃが、さっき言った通り儂はお主を気に入ったからな、儂が色々手を回せば入ることができるじゃろう。』
「なんでそこまでしてくれるんだ?」俺は気になってしょうがなかった。なぜ俺にここまで優しくしてくれるんだろう、と。
『フフ、言ったじゃろう?儂はお主を気に入ってるんじゃ。正直に言うと儂は人間を見放していた、じゃがお主を見て、また人間を見守るのも良いと思ったんじゃよ。』
と、とても綺麗な、そう、まるで全てを見守る母のような顔で言った。
「そっか。」
なぜだろうとても心が暖まる。それにとても懐かしい感じがする。
『さて、三つ目じゃがこれは多分最も辛い選択肢じゃろう。これはお主の持つ“誇り”を貫き通せるかどうかで結末が変わるからな。儂から5つ願いを叶える特権を与える。』
「そんなことしていいのか?」
願いが5つと言うのは多すぎやしないだろうか?
『お主は一つの尊い命を救ったんじゃ。儂は働きに見合った権利を渡しただけじゃよ』
それはいいのだろうか?まあ神様が言ってるから良いのかもな、さてどうするかな?まあいわずもなが1は却下だな。さて2か3か…………いや選ぶまでもないな。
「3を選ぶ、例えこの身が朽ちようとこの魂が生き続けるかぎり俺は自分の道を貫き通す!!」
『フフ、やはり3を選んだか、して願いはどうするのじゃ?』
そうだな………………
「一つ目は身体能力面で気と魔力を一般の使い手と同じぐらいにしてくれ。
二つ目は精神面を強くしてほしい。なにが来ようと絶対に諦めない、自分の道を歩き続けるように。
三つ目は七夜の技術の知識が欲しい。
四つ目は七ツ夜と黒鍵(帰還のルーン付き)6本と丈夫なナイフが欲しい。
最後に、これは無理なら叶えて貰わなくて構わないんだけど……直死の魔眼を付けて欲しい。」
『何故かきいてもよいかの?』
「多分俺は俺の道のために誰かを殺すかもしれない、だけど今のままだと俺は平凡に生きた覚悟も何もない唯の口先男だ。だからこそ、“死”を忘れる事無く、背負えるように、枷として俺には必要だとおもったんだ。」
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