駄文

□第一章 “幻想の始まり”
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−−−−何もない白い空間にて


「…………ん、ここは……どこだ?」

俺は何もない白い……そう雪に包まれたかのような真っ白で幻想的な空間にいた。……いや、本当だよ?薬やってるわけでも、厨二病なわけでもないよ?マジで、いやほんとマジで。大事なので二回言いました……っとこんな事してる場合じゃない、どうやら混乱しすぎて気分がhighになってたみたいだ。上に向かって言い訳するなんて……俺病気なのか?

(病気じゃないよ、厨二だよ?)
「何だろう、今すごくイラッてしたんだけど。気のせいか?」
「まあいいか、それよりも状況把握が先だよな、さて俺は何してたんだっけ?確か母さんにお使い頼まれて夕飯の材料買いに行ったんだよな。で買ったから帰ろうと思って……。」
「……そうだ、信号待ってたら野良猫が飛び出したんだっけ?いや〜それにしてもあの猫可愛かったな〜、でもあれ本当に野良猫だったのかな?首輪はなかったけどメチャクチャ毛並み良かったし……って違う違う、猫の可愛さを確認したいんじゃなくてだな、いや猫は可愛いよ?俺にとっては猫、狐に並ぶ可愛い存在はいないと思ってるし、やっぱり猫のあの耳、つぶらな瞳、気品の漂う存在感、しかしあの魔性の女を表しながら純粋で臆病な女の子のような矛盾してながらそれが余計に美しさを際立てている感じがまたなんとも……ってまたそれた、しかも誰もいないのに……」
どうやら俺は猫の事になると我を忘れてしまうみたいだ……よし、気を取り直して
「で野良猫が飛び出して丁度トラックが突っ込んで来たんだよな、それで猫を向かいの歩道に飛ばして、それで〜……」
「あれ?もしかして俺ひかれた?」
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