短文部屋
□親付子離
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ドタドタ…
「ツーナー」
ハートマークを飛ばしそうな呼びかけと共に、執務室へ沢田家光がやってくる。
「…何か用?父さん」
心底嫌そうな顔をしつつ、それでも一応書類から目を離して目の前の父を見る。
「あのな、ツナ。お前、これから俺と一緒に暮らそう」
「はぁ!?」
(いきなり何を言い出す、このダメ親父!!話は筋道立てて言えっての!!!)
…思ったことがそのまま顔に出ていたのか。
家光は、続けて言った。
「あのな、最近 親離れ出来ない子供がイタリアで増えているらしいんだ」
「?」
訳がわからない。それが何だと言うのか。
「だから、な。これからは、安心してパパと一緒に暮らせるぞ。もう、誰にもお前の寝顔は見せなグハアアァァァ…」
いつの間にかそこにいた、守護者+リボーンが家光をぶっ飛ばした。
家光は、天井に大きな穴を開けてお空の彼方まで飛んで行った。
「…修理費は、父さんに請求でいいよね?」
大きく頷き、肯定の意思を伝える守護者たち。
「いい加減、子離れしろってんだ」
そう呟くリボーン。
そして、その場にいる綱吉以外の者は皆こう思っていた。
(ツナの)(綱吉の)(十代目の)(綱吉くんの)(ボスの)(沢田の)
『寝顔は渡さない』
今日もボンゴレは平和です。
+++後書き+++
何が書きたかって!?
最近、イタリアで本当に親離れ出来ない子供が増えてるらしいから、子離れ出来ない親もいるんだよーってのを書きたかった。
…のだけど、暴走して、ね ははっ