短文部屋
□小さな熱
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小さな熱
並盛の秩序、最強の風紀委員長、それが雲雀恭弥である。
しかしそんな彼にも大切な人はいる。
それは彼の幼なじみだ。
「綱吉、帰ろう」
今は放課後。雲雀は綱吉といつも一緒に帰っている。
「あ、うん!ちょっと待ってて!」
いそいそと帰りの準備をしている綱吉。雲雀が綱吉を見る目はとても温かい。
「じゃあねー、山本に獄寺くん!」
綱吉が雲雀に駆け寄る。
「お待たせ」
綱吉が雲雀を見ると、不機嫌そうな顔をしていた。
「…綱吉、なにあの男」
「え?山本と獄寺くんのこと?オレの友達!」
とても嬉しそうに綱吉は話す。
綱吉は友達をつくることが苦手だ。だから友達が出来たことがとても嬉しいのだろう。
「(わかってるけど)」
綱吉が友達ができなくて悩んでいたことも、友達ができてとても嬉しいことも、雲雀はわかっていた。
それでも自分以外の男が綱吉に近付くのは我慢ならなかった。
「…でも」
綱吉が小さな声で言った。
「雲雀さんが、一番大好きだけどね…」
恥ずかしかったのか綱吉の顔は真っ赤で、不意打ちだったため雲雀の顔も真っ赤だった。
そっと繋がれた手は熱を持っていた。
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キルワ様どうでしょう?
こんな中途半端な作品で申し訳ありません!
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わわっ!!!素敵な小説をありがとうございました〜
私も翠サマ程の文才があればなぁ…