Platinum Soul---プラチナのタマシイ---


□Platinum Soul
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「改めまして、よろしくお願い致します、めぐ様。」

和が頭を下げるので、めぐもつられて三つ指をついた。

「ここここちらこそっ....!?」

「彼女はくノ一ですよ。」

「.......What!?何てこったマジでか!?」

大きく目を見開いて和を見つめると、

「お守り致します!」

華のような笑顔がかえってきた。

(うはぁ...戦国時代レベル高えぇ....)

人は見た目じゃね-なぁ、と深く感心する。





実際めぐ自身だって、刀を扱う者なのだ。
外見だけではただの女子高生だが、日下部家は代々受け継がれる剣術の流派を持つ家。
彼女もまた、肌身離さずいつも武具を持ち歩いている。
見た目じゃない、それはお互い様であった。






すると光秀は、少し声を落として

「...めぐが未来からの客だという事は、ここにいる者しか知りません。
出来るだけおまえの素性は隠したい....特に、他国には。」

「...?何で?」

首を傾げると、光秀は苦笑い。利三が代わりに口を開いた。

「光秀様が..その後世の知識を有する故に貴女様が傷つかない様に.....と。」


「......!!」

小さく息を飲み込む。




誰だって有利なものが欲しいのだ。

時は戦国乱世-------より優位に立った者が天下を取れる。

後世の知識は、容赦なく彼女を戦火に巻き込むだろう。

めぐを賭けて争いが始まってしまうのだ。




(...私を、守ろうとしてるの......?)



「光、秀.......」

言葉につまりながら彼を見ると、彼は優しく微笑んでいた。






「おまえは私が守ります....必ず。」




(だから、どうか.....)
(側にいてくださいね...?)
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