青空ラバー
□shoot4
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「キャーッ!vvルカワくーんっ!!」
「かっこ良〜い!!」
「頑張って〜!!」
今日も湘北高校男子バスケットボール部の面々は渋い顔。
原因はいつもの如く、体育館の扉の前に集まっている女子生徒たち。
「みーんな、楓のファンだってよ。」
「......メーワク..」
「って言ってもねぇ...。
素直に聞いてくれるなら問題ないんだけどさ。」
愛は心底めんどくさそうに目を伏せた。
隣では同じ様に楓も目を伏せていた。
休憩中、大体楓は真っ先に愛の所へ来る。
それがこの2人の中で普通と言ったら普通なのだが、周りの人間からして見ればそれはそれは異様な光景。
(あの流川が......)
(あの無愛想な流川が......)
(信じられん.....)
「狐と愛が幼なじみだとおぉーーっ!?!?!?」
部活のメンバーに打ち明けた。
『自分たちは幼なじみなんです』と。
花道は学校中に響く声で叫んだし、他の人もすごく驚いていた。
それもそうだろう。
「ぐぬぅ....ルカワのくせに...ルカワのくせに.....!!!」
花道の言うとおり、あの流川楓に愛のような女の幼なじみなど考えられなかったからだ。
考え方を変えれば、『愛がいるから他の女子に興味を持たない』とも取れるのだが.....。
何にせよ、ついに2人の関係が
学校中に知れ渡ったのだ。