青空ラバー
□shoot2
1ページ/4ページ
入部届けを出した。
もちろん、バスケットボール部だ。
自分でやるのではなく、男子バスケットボール部のマネージャーだが。
愛はひそかにため息をついた。
(....マネジ、ねぇ.....)
不満というわけではない。
楓を近くで見守れるなら、こんなに嬉しい事はない。
同時に 悔しくもあるのだが...
ゴリラそっくりのキャプテンに、犬猿の仲である花道と楓。
どうなるか全くわからない湘北バスケットボール部。
(楽しみ..かな...やっぱり)
髪を1つにまとめると、愛は教室を出た。
「愛ー!久しぶりねェ!」
「あ!彩子さん!お久しぶりでーすッ!!」
中学時代お世話になった先輩と久々に顔をあわせた。
楓とも結構よく話す先輩で、愛にとっては姉の様な存在だと感じていた。
「よろしくね、彩子さん。私全くわかんないから..」
「マネジの仕事はたくさんあるけど、アンタならすぐ覚えられるでしょ。アタシに任せなさい!」
「頼もしいな〜!」
相変わらずな先輩に安心する。
----でも...この人は知っている----
「...ねぇ、愛...?」
「..うん?」
「アンタ.....
もう 自分ではやらないの...?」