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□桜、葉桜
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桜ももう散りゆく頃---------
来良学園に
1人の少女 と 1人の青年 が
相対していた-------------
「.........何なんですか。」
「やだなぁ〜、俺の事知ってるでしょ?」
「........折原臨也でしょ。それは知ってるけど....何で待ち伏せしてんですか、何で人の手握ってんですか手ェ離せ。」
無表情で言い放つ彼女。
そんな彼女にお構いなしに彼はニッコリ笑うと、手を繋いだまま走り出した。
「ちょっ....!?なに!?は--な--せ--!!」
「いーからおいで。」
(ただ1人----唯一の個別対象)
(人間全てを愛してる俺が)
(初めて単体の人間を愛した)
(君はもう....俺から逃れられない)
「はあっ....はっ....つ、疲れた....」
「お疲れー。体力不足じゃない?」
「アンタが、はやすぎんの..!あたし文化部だし..。
ってかここ....公園..?」
地面にしゃがみ込んで息を整えていた彼女は、やっと自分が連れて来られた場所がわかった様だ。
桜が舞い散る公園-----------