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□彼の彼女〜刹那ver〜
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殺風景な彼の部屋で。
「刹那......?」
不安そうな顔..今まで見た事の無い表情。
「....頼む...。」
微かに震える声で
私に手をのばす。
「..手を、離さないでくれ......。」
握る力はひどく弱い。
いつもの彼らしくない。
「....うん。」
繋いだ手は
氷のように冷たくて
心が軋む----
何にそんなに怯えてるの....?
私はいつでも
ここにいるよ...刹那...
「....じゃあさ、こっちからもお願い..。」
握る手に少し力を加える。
「..好きって...言ってくれる......?」
その瞬間、私は刹那に引き寄せられる。
不安を取り除くように、力強く....強く。
「刹...那.....」
何時もの彼ではない、彼の一部。
普段ならこんな事、してくれないのにね。
「....好きだ.....」
小さく呟いた一言。
それだけで心は満たされる。
...私には、伝わったよ...?
彼の震えも止まっている....
何か得たの?
どうしたの?
私にどうして欲しい....?
..彼はきっと答えない。聞けない想いを抱いて、それでも私は彼の側にいたい。
彼をもっと...知っていけたらいいな.......
END
短い刹那です☆
2年前位に書いたものをあげてみました(・∀・)刹那全然喋らへん...←
名前変換も無くてごめんなさいっ...;;