Platinum Soul---プラチナのタマシイ---


□Platinum Soul
1ページ/4ページ



「失礼致します。
めぐ様をお連れしました。」

和が言うと、中から「どうぞ」と穏やかな光秀の声が返ってきた。
戸を開けると、着替えたのか..鎧ではなく普通の着流し姿の光秀と、何やら少々難しい顔の利三がいた。


「あぁ、めぐ.....とてもよく似合っていますよ。
おまえの黄金の髪と瞳がよく映える。」

「(ベ、ベタぼめ...//)
あ..ありがとう..!///」

破顔している光秀に少々恥ずかしさを感じながら、利三の横に座り、光秀に向かい合った。
お団子ヘアをくずし、今はその長い髪を背中に垂らしている。

「これいいの?私が着るにはもったいない位...高いんじゃない....?」

「フフフ....そんな事おまえが気にする必要はありません。
私からの贈り物ですから、受け取って頂かないと寂しいのですが....?」


(..ッ...少し眉を下げてこっちを見てくるあいつは、確信犯だッ....!私が断れないの、わかっててやってんだあの変態!!)

めぐの目つきが鋭くなり、ベーっと舌を出すと光秀は苦笑した。
さらにムッとなり、頬をふくらませる。


「ゴホン....光秀様、本題に....」

大きく咳ばらいする利三。
(本題?)とめぐは首をかしげる。

「あぁ、そうでした。」

思い出した様に彼はめぐに視線を合わせた。

「これからこの城で暮らす際、何かあったらまず私に知らせなさい。
...もしくは、そこにいる利三でも....まぁ良いでしょう。」

明らかに不本意そうなんですけど、と内心つっこむ。

「城に慣れる事、この時代の生活に慣れる事から始めましょう。
私や女中も助けますからね?」

女中、と言われめぐが振り返ると、そこにはまだ和の姿が。

「その者をおまえ付きの女中にします...彼女は中々頼れますよ。」
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ