Platinum Soul---プラチナのタマシイ---
□Platinum Soul
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"どこかの娘"を光秀が拾い寵愛しているという噂は、またたく間に全国に広がった。
何故その程度の話がそんなにも広がっていったのか。
それは、明智光秀だからである。
あの死神と呼ばれる男が、たった1人の娘をあろうことか溺愛している.....これは今までの経歴から言って前代未聞、というより天変地異であった。
光秀という男は、どうやら人としてあまり好ましくない所業を行ってきたらしい。
人を斬るのが普通であるこの世において、味方からすら畏怖の念を受けているようだ。
(そんなに嫌な奴じゃないのに....)
めぐは庭をふらふらとさ迷いながら口をとがらせた。
(確かに..どうしようもない位変態だし、鎌持ってたら恐いし、笑い方ビビるけどさ.....)
「...優しい奴なのに.....」
最初見た時は死神かと思った。お迎えが来たと思った。
でも、違う。
決定的に違うのだ。
-----温かいんだから-----
仄かでも、血が巡っているのが感じられる。
あの腕の中がどれだけ温かく、心地良いか.....それはめぐしかわからない。
彼がそこを許したのは、彼女だけなのだから...。
「あぁ、めぐ。
そんな所にいたのですか。」
「光秀っ!私はわかってるからなぁっ!!」
「はあ..?何です、突然...」
今日も
平穏な
和やかな風景---------
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