Platinum Soul---プラチナのタマシイ---
□Platinum Soul
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「まだまだぁっ!!どんどん来て下さいっ!!」
今日も庭に、彼女の声が響く。
明智軍屈指の精鋭すらも交えた猛者達の中で、舞うように華やかに、流れるように滑らかに刀を振るう少女。
日下部めぐは
"記憶を失い、光秀に拾われ寵愛を受けていて、なおかつとても強い刀の使い手(さらには怪力)"
という位置付けになった。
一切無駄の無い動きで正確に相手を攻めるその型は、戦国乱世において類をみない程に強靭。
それを金髪金眼の少女が扱っている。
城の人々はすぐに、同情の念ではなく好感を持ったのであった。
「踏み込みが甘いっ!!」
彼女は刀の腕が良い、というだけではなかった。
祖父の厳しい躾により、華道・茶道・書道など『道』に通ずるものは一通りこなしてきた。
更には日本古来の雅楽にも通じていて、彼女の横笛の音はどんな人の心にも染み入るような味わい深いものがあり、光秀が大変気に入ったとか。
また、戦に出れないとあって居心地が悪かったのか、彼女は進んで女中の手伝いを始めた。
時たま夕餉に出されるめぐの食事は、家臣達の舌を大いに喜ばせた。
そんな 何をとっても善しの娘、日下部めぐ。
彼女に対して、
この乱世はどう動くのか-----
平穏な日常に、
ほんの少しずつ
終焉が訪れようとしていた------
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