遙か3SS

□煌めく玉
2ページ/2ページ

「あの娘が『十六夜』・・・・・・欠け始めの月なものか・・・・・・。満ちる月、『望月』の方がふさわしい・・・」
呟き、じっと月を見つめる。



この想いの芽は、月の光で枯らしてしまおう。
太陽の光などに触れさせず。
彼の娘に似た望月の光だけを浴びさせよう。





己が心を魅了したのと同じ煌めき、望月の煌めきで・・・・・・・。




「そして・・・・・・・・枯れるまでは・・・・・・・・」



彼の娘を・・・・・・・・想っていよう・・・・・・。



END
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ