V

□寝起きと君
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朝のこの時間が一番好きだなぁと思うゼロスは、にこにこととても嬉しそうに笑いながらロイドを見つめた。
涎を垂らしながら大口開けて眠っている間抜けな顔だけど、大好きなのだ。
でもそろそろ起きる時間。
ゼロスは少しだけ名残惜しい気がしながらもロイドの頬をつついた。
「ロイドくーん。朝ですよーっと」
「う……ぐぅ」
「ぐぅ…じゃないの。朝飯食いっぱぐれるよ?」
「朝飯ッ!」
突然がばりと起き上がったロイド。
それでもゼロスは驚きもせずに、にっこりと笑顔を向ける。
「おはよ、食欲魔神」
そうすると罰が悪そうな表情をしたロイドは小さく「おはよ」と言って、もそもそとベッドから降りた。
「ふぁ〜あ…」
「おっきな欠伸〜」
くすくすと笑ったゼロスもベッドから出ていつもの様にピンクの上着を着た。


 
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