V

□寝起きと君
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やっぱり綺麗な顔してるなぁとロイドはゼロスの白い顔を見つめた。
今日は先に目を覚ましたロイド。
猫みたいに丸まって、それでもロイドの服の裾から手を離さないゼロスが凄く可愛らしい。
でもそろそろ起きる時間。
ロイドはゆっくりとゼロスの柔らかい唇に口づけた。
「…ゼロス、朝だぜ」
「ん…ううん。も、ちょっと」
「もうちょっとじゃねえよ。先生に怒られるぜ?」
「っ!」
「おはようゼロス」
「……はよ」
ぐぅっと伸びをしたゼロスの髪を一撫でして、ロイドはベッドから飛び降りた。
「朝飯朝飯っ」
「…おまえ、朝から元気だな」
「早く用意しようぜ、ゼロス!」
のそりと起き上がったゼロスにタオルを投げて、ロイドは洗面台に向かった。
「…くぁ…」
欠伸をしたゼロスはそれでも怒られるのは恐いからベッドから這い出て上着に袖を通す。
歯磨きをしているロイドに後ろから抱き付いて、笑った。
「今日も一日頑張りますか」



end.
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