V

□ジャック・オ・ランタン
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目、鼻、口。
三角、丸、ぎざぎざを上手く組み合わせて作られたカボチャの顔はまるでおばけ。

カボチャのおばけ!

叫んで泣き出した男の子に、お姉さんは噴き出しました。

そうね、カボチャのおばけ。



【ジャック・オ・ランタン】



「うええ!」
眉をしかめて唸ったルークに、大きなカボチャを両手で抱えたガイが首を捻った。
「どうしたんだ?ルーク」
そうしながらカボチャを地面に置いて、んーと背中を伸ばす。
中身がいっぱいに詰まった大きなカボチャはいくら青年とはいえ細身な彼には少々重く感じる様だ。
その様子を見ながら、ルークは窓枠に頬杖をついた。
そうして中庭に立つガイを見下ろして。

「今年も作るのかよ、それ」

それ、という部分でカボチャを指差し、嫌そうに口元を歪ませた。


 
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