magi

□◇
3ページ/12ページ

82


『・・・・寝起きドッキリ??』

「そうなんだ・・・アリババくんとモルさんと、すごろくをしていてね」

『・・・・・・・ほう』

「それで、そのマスにアリババくんが止まったんだ」

『・・・・実行するの?』

「・・・・あ、でも、寝たばかりなら邪魔しちゃ悪いかなって思って」

『それは、心配いらないよ。そろそろ、起こすように言われた時間だから』

「・・・・・・・・・・アリババさん、頑張ってください」

「・・・・・・・・・」

『ただ・・・、徹夜続きだから覚悟してね』

「・・・・・・・・」

『ところで、寝起きドッキリって何するつもりなの?』

「それなんだけどね、ニーナおねえさん!協力してくれるかい?」

『?』







「なぁ、アラジン。これ・・・大丈夫なのか?」

『・・・それをいうなら、私の身も案じてよ。あとで、怖いんだから!!』

「大丈夫だよ。ね?モルさん」

「・・・・はい」

「ニーナさん、すいません」

『・・・・はい』


正直、前のアラジンの時を思い出すと不安で仕方がない
にしても、ニーナさんって近くで見ても、すっげぇ美人・・・っていうか、かわいい
あ、目の下に隈?・・・化粧で隠してるのか?

ニーナさんを壁に追い込んで、両側に手をついているわけなんだが
・・・俺、生きてられる?






「・・・・・・ん」

物音がして目が覚めた・・・そろそろ、ニーナが起こしに来・・・・・・・・・・・

「・・・・・・・・・・・」

『・・・・・・・・・・・』







「お帰り、アリババくん」

「・・・・どうでした?」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・死ぬかと思った」

「私も、すごい殺気を扉の中から感じました」

「僕も、すごいルフのざわめきを感じたよ」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・俺より、多分・・・・ニーナさんが。」

「「!!」」

「・・・・・・・・・・・・・・・・」











「・・・・・・・・・・」

『・・・・・・・・・・』

「これは、どういうことですか?」

『・・・だから、寝起きドッキリに付き合っただけで』

「・・・・・・・ほう?」

私の前でクロスされ壁に刺さった鏢は、確実にアリババくんを仕留めるものだ
私の両側に刺さっているそれと
その紐の巻かれている腕も同様に両側にある

目がとても蛇眼ですね・・・・
蛇に睨まれた蛙ですか私

『・・・・・・・・遊びですよ遊び。ちょうど起こす時間だったし・・』

「ありがとうございます・・・・とても、目が覚めた」

『・・・・・・・・・・・っ』

首筋に息がかかる

「何もされていないとは思いますが・・・・・・・わかりますか?」

『・・・・・・・・?』

「仕事で触れる時間がない」

“正直、飢えてます”

『・・・・・・・・・・・・1時間後に会議が』

「知ってます。私情を挟むつもりはない」

『な・・・なら、膝枕しますから・・・もう30分くらい寝てたら?』

「・・・・・・・・・・わかりました」

ちらりとジャーファルの顔を見れば
少し不貞腐れたような顔をしていた


.
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ