妖狐×僕SS

□妖狐×僕SS@−3
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北海道は自然が豊かだ
森林浴というのも心地よいのだが、少々雑音が気になる
爬虫類に好かれるのも複雑だ
野生の狐を見た
川でも遊んだ
夜景も観た
洞爺湖にも行った
阿寒湖にも行った
近辺の島にも行った

蜻蛉の突発的に見たいものを見に行くため順路など皆無で
無駄な移動が多い時もあった

私の体調は、相変わらず不定期だ
途中で歩けなくなれば、蜻蛉が抱き上げてくれた
・・・もう、目立つのにも慣れた
気にしたら負けである




1日外で遊び、夕食を終えてホテルの部屋に戻った

「明翠!」

『うん?』

「写真を撮るぞ」

『え?』

「カメラならここにある!」

『急にどうしたの?』

「ん?嫌か?嫌でも無理やりにでも撮るがな」

『嫌じゃないけど。記念?』

「まぁな。そんな掟は、ないからな」

『そうだね』

いつもカメラなど持っていただろうか?
私は、携帯で写真は撮っていたけれど、蜻蛉が撮っているところは見ていない
知らないところで撮っているのかもしれない

「明翠。こっちを向け」

パシャ

『ちょっと??えっ、なに近いっ』

「今度はこっちだ」

『なっ、あっ!』

パシャ

「ふははは、悦いぞ悦いぞ!!」

『こんな近くで写真撮ってどうするの!!もっとひいてよ』

「確かに、遠くから撮っても明翠は写真映えするが、近い方が良さがより伝わる」

『なっ』

「それに、攻められて恥ずかしがる明翠も悦いからな!」

『ちょっとカメラ貸してよ!私も蜻蛉の写真撮る』

「その必要はないだろうが」

『なんで!!』

「いつも携帯でとっているのは、どこのどいつだ」
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