Mine 2
□ある不思議な麗ちゃんの日常
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ある日、れいちゃんが目を覚ますと、りさが三つ子になっていた。
(しかも目の前にいる)
「え…え?なんでうちにいるの!?」
びっくりしすぎて、「なんで3人いるの!?」をとばしてしまったが、
りさたちはそんなことは気にしてないようで、
1人目が、「うちが、りさA」
2人目が「うちがりさB」
3人目が「おなかすいたー」…失礼、「うちがりさC」っと言った。
れいちゃんが目を丸くしていると、りさA(たぶん)
「ねー、おなかへったぁー ごはんまたぁー?」というと、それがまるでマシンガンの引き金だったように、
「そーだよー、うちらごはん食べてないのぉー。」
「なんかちょーだーい。」
「ねー、おこづかいー。」
「ねー、お菓子食べていーい?」
「れいちゃんのおでぶー。」
「ねーってばぁ!!」
と、どんどんと言葉が出てきた。
さすがの麗ちゃんもイラっときたのか
「もー、なに!?あんたたち!!
いきなりわたしの前に出てきて!
しかも!!何!?おデブって!」
と言えば、反省すると思ったが、
…りさABCは冷蔵庫をあさっていた。
「ちょっ……ちょっとおおおおお!!」
………止めようとしたが、すでに時遅し、冷蔵庫は野菜以外からっぽになっていた。
そして理沙Cが,
「ふうー♡おなかいっぱいっ!ねーねージャスコ行って何か買ってえー」
と言うと、BとCも
「そーだよー、何か買ってぇー」
「もちろん麗ちゃんも一緒に行くんだよぉー♡」
……はぁー…。麗ちゃんは地獄の門がちらっと見えた気がした…。