Allie

□名もなき招待状
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「…それが、さっきこんな手紙が届いたんですけど」

そう言いながら、アリスは手紙をルイに見せた。


「差出人の名前がありませんね。それに、この場所は…「アリーじゃないか、どうしたんだ?」」



ルイが何かを言いかけた時、ルイの双子の兄であるリックが大量の布を買い占めて戻ってきた。



「あ、リックさんこんにちは」


「おう。で、どうかしたのか?お前今日は手伝いの日じゃないだろう」


「ああ、リック。これなんですが…確かここは何も建っていませんでしたよね?」



そう言って、ルイはアリスに宛てられた手紙を見せた。



「何だ、差出人の名前ないじゃねーか。ん?この場所は…」


「リックさん何か知ってるの?」


「ああ…さっき通ってきたんだが、チェシャの奴がいたぞ」


「チェシャが?…あ」



チェシャの名前を聞き、アリスは少し記憶を辿ってみた。そして、この間チェシャが『もうすぐ誕生日』なんて言っていたことを思い出した。






 
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