戦国

□花ぞ昔の香ににほひける
1ページ/3ページ


どんなものよりも欲しいものがあった。

そのためになら努力を惜しまなかった。

認めてほしかった。

よくやったと、がんばったと誉めてほしかった。


頭を撫でてほしかった。



ただそれだけがほしかった。
それ以外を望んだことなんてなかった。
ただ、うらやましかっただけなんだ。







.
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ