戦国
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きれいにあらってもらったばかりか、所々破れたところは繕ってある。
お寺の方がやってくれたのだろうか。
申し訳ない気持ちでいっぱいだ。
キユッと袴の紐を縛り、大切に持ってきた刀を包んだものを取り上げる。
そう、これをただ届けることしか頭にない。
いきなり戦国時代に来て、よくわかんないけど変な超人達(忍者かな?)に襲われ、それでも生き延びれたのは、なにがなんでも生きなくてはならない理由があったから。
遺言、だから。
めげない
弱音ははかない
辛くない
悲しくない
やるしかないんだ
とにかくがんばるんだ
届けた後にどうするとか、そんなことはその時決めればいい。
ギユッと握る手に力を込めると部屋を後にした。
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