戦国

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ぐっすり寝て気分よく起きたら、女中さんがお粥をもってきてくれるといった。
正直有り難いのだが、いかんせん、自分はお粥があまり好きではない。
雑炊は好きなくせにだ。
おそらく塩加減の問題なのだろうが。



そんなどうでもいいことを考えていたら「失礼します」という男の声が聞こえた。

(ん?男…?)

入って来たのは女中と、やけに明るい髪の色をした男だ。
女中はお粥を朔の目の前に置くとどっかにいってしまった。


男が誰なのかを理解すると朔は固まった。
その沈黙を破ったのは男、こと佐助だった。


「冷めちゃいますよ?」
「え、あ、はい。」

慌てて御膳の方に手をの伸ばし、はたと手をとめた。

そして佐助の方を見る。


「毒なんて入ってないよ。」
「え、入れるんですか?」


シーンと静まりかえった部屋にしまった、と後悔するが時既に遅し。
気まずい中で意を決したように相手をみた。



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