戦国
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ピョン、ピョンと両足でジャンプし、次に片足で跳ぶ。
ぐっと片足で踏ん張り、仕上げとばかりに屈伸をする。
「……朔殿?」
ものすごい不思議そうな顔をした幸村が立っていた。
「何をしてるのでござるか?」
部屋で暴れている人間を見た時のもっともな反応であろう。
「何…といわれてもなぁ…足の状態の確認?」
くるくると足首を回す。
全快とまではいかないが、六割方治っている。
「退屈しちゃってさ……幸村はどうしたの?」
「朔殿の足の様子を伺いに……大丈夫でござるか?」
「大丈夫だよ、うぅ、なにその目。」
ジトッとした目で見られる。
「朔殿は無茶をする故。」
「うっ。」
痛い所をつかれる。
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