海賊

□日常
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「マルコマルコ!島!!島が見えたって!!」
「そうだねい」

手すりから身を乗り出してうれしそうな声を上げるアスナと、けだるそうな表情のマルコ。

「ねぇマルコ!次の島って寒くないよね?」
「秋島だからねい…夜は冷えると思うから気をつけろよい」
「え〜めんど」
「動きが鈍くなってそのうち寝てもしらねぇよい」
「迎えに来てくれてもいいじゃん!あ、なら一緒に島まわろうよ」
「……まぁ、迎えに行くよりゃマシだな」

うれしそうに話すアスナにまんざらでもないマルコ。





「マールコ!!」
「っ!気配を消して飛びつくなよい」

食堂で昼ご飯を食べていれば、マルコのことを後ろから羽交い絞めにするアスナ。

その勢いでマルコが手に持ちかけていたコーヒーは盛大にひっくり返った。

「私が海兵のままだったらマルコ死んでたよ」
「お前が海兵でも殺されねえよい」

調子に乗るな、といいながら手にとんだコーヒーをふくマルコ。

「で、なんの用だよい」
「いや、マルコが見えたから」

しれっとそう言いながら肩に頭をのせる。
そんなアスナの頭を撫でる。

ちなみにこれは日常茶飯事だ。





「おお、アスナ、マルコなら今オヤジのとこにいってんぞ」
「よく私がマルコ探してるってわかったね」

食堂に入ってきたアスナに向かって古参のクルーが声をかける。
なぜわかったのだろうか、と首をかしげるアスナに、だって、なぁ、とクルーたちは顔を見合わせた。

「「アスナはマルコの熱狂的ファンだろ」」

声をそろえて言われ、「あ…それか」と小さくつぶやく。

その時、ガタン!と大きな音を立てて椅子が倒れ、エースがずかずかと出て行った。
その姿にクルーは苦笑する。


(熱狂的ファンってなんだよ!!つーかマルコにべたべたしすぎなんだよ!!)


「アスナはマルコのことほんと好きだよな」
「昔っからああだよな」



そんなクルーたちの会話。
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