海賊
□誕生日
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新しい年が始まる。
一年で一番来てほしくない日。
いつものように、見晴らしの良いお気に入りの場所から海を見ていたエース。
広い海に出ていくには、あと何年も先の話になる。
海に出て、名をとどろかせて、そして……
「あ、いたいた!エース!!」
やってきたのは、そばによられるだけで、不思議な気持ちになる女の子。
海のように澄んだ目をした、ルフィの姉。
「んだよ、こんなとこまで」
「なにって、だって、エースがどこにもいないから」
きょとんとした顔のアスナに、エースはふいと顔をそらした。
エースの隣に同じように腰をおろしたアスナに、心が落ち着かなくなる。
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