海賊
□買い物
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「まだ買うの?」
「よい」
「もうこんなに買ったのに?」
「よいよい」
「えー」
「よい」
「んー…そうなんだけどさ」
その2人の会話にフルフルと震えるエース。
「マルコっ!『よいよい』だけで会話済ましてんじゃねぇよ!」
キョトンと振り返る二人。
こんな時までシンクロしてんじゃねぇよ、とさらにエースの苛立ちは増す。
「通じてるからいいじゃねぇかよい」
「普通は通じねぇんだよ」
「アスナだからいいんだよい」
そのセリフにイラっとするエース。
「(なんだよなんだよ、アスナの幼馴染は俺なのに!)」
ムスッとするエースを横目に服屋にはいる。
「よい」
「これー?うーん、まぁいいんじゃないかな」
「よいよい」
「うーん…エースはどう思う?」
突然話を降られて壁によっかかっていたエースは顔をあげた。
「え…あ、まぁ」
二人並んで買い物している姿が恋人のように見えてエースは顔をそらした。
「マルコが言うならいいんじゃねぇのか」
そういうと店を出て行く。
(くそっ、くそっ!!なんでマルコなんだよ!)