story

□恥
1ページ/3ページ



「も・・・だめだって・・・」

「躯・・・あともお一回・・・」

「あっ・・・ちょっ、、もうやめろーっ!!!」


躯はしつこく迫ってくる飛影を殺気を含んだ妖気で押さえ込んだ。


「あと10分しかねーじゃねーかっ!また会議に遅れたら孤光たちになんて言われるか・・・」


そう言いながら、躯は周りに散乱していたタンクトップとズボンを慌てて着ている。


「おい…そんなに慌てるな。シャワー浴びたほうが・・・髪も―…」

「うるさい!お前のせいでこうなってんだぞ!ああ、やばいっ!もう行く!」

「まて!おい躯―……」


まだ何か言っている飛影を無視して躯は部屋を飛び出した。

















ある程度百足で
癌陀羅に近づいていたので
猛スピードで走ったら5分で着いた。


室内に入り、
鏡張りの廊下に映った自分の姿を見て、
躯はやっと気がついた。



跡が―…

首筋や胸の辺りに
キスマークがついている!


おそらくあいつがシャワー浴びろやら髪がどうやら言っていたのは
キスマークが付いていることを
オレに気付かせたかったのだろう。

飛影が直接言わなかったのは
言ったら半殺しにされると
思ったからであろう。
(するけど。てゆーか今したい。。)

でも今から百足に戻って、着替えて、また癌陀羅に戻るような余裕はない。

でもこのまま会議室に入るわけにはいかない。。

もう会議が始まる5分前を切っているので
大体のやつは席についているだろう。
そんな中オレが部屋に入れば
当然みんなの視線がこちらに向かう。
何とか手で隠せる範囲ではあるが
そんな状況下で手を首筋辺りに当てながら席へと行き、
会議中もずっと首に手を当てていると
明らかに不自然で、誰かがつっこんでくるだろう・・・



それまでもよく幽助達や孤光達に
飛影とのことでひやかされてきたが
ここまではっきりとキスマークが見えるような状況になったことはなかった。

今までは軽く流してきたが
今回は、ハッキリとその印があるので
もうごまかすことは出来ないだろう。






もういっそのこと開き直って
隠さず堂々と会議室入るか…


いや、
やっぱりそれは恥ずかしい。。

いやらしくなるし、
何より、そうすると確実に
飛影との関係が奴らに知られるからな。。





と、
躯が迷っている
その時だった―…!





   
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ