黒猫
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そよ風に揺れるカーテンのすき間から、柔らかい朝日が差し込む。
機械音がする目覚まし時計を平手で叩き、ふわふわの布団に包まれながらもぞもぞと身体を動かす。
『んー…、』
布団の中でぐぐっとのびをする。
あーあ、まだ寝てたいなー…、二度寝したいよー……
ダラダラと子猫のようにくつろぎ、のんきにあくびもする。
しかし、そんな心地いい眠気は次の瞬間吹っ飛ぶことになる。
目を擦りながらうっすらと開け、ふと自分の体に目を移してみると……
『っうにゃ―――――――――っっ!?』
これはボンゴレ交流会からしばらく日にちがたった頃のお話である。
黒猫こと、のあの悲鳴はアジト中に響き渡った。