黒猫

□Cats meets Bears!
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一転してここはボスの部屋。

ソファーにどっかり座ったボスの赤く鋭い眼光が突き刺さってくる。

ちょっと、怖いです。



「………あ゛ぁ?」

『そんでね、明日ストーリアファミリーに呼ばれたのだよ』

「……で、テメェは行くのか」

『だーかーら、銃向けないでよ!ボクだけじゃなくてボスも!みんなで行こうよって!』

「残念だったな、明日暇なのはカスとフランだけだ」

『……しょうがない、じゃあその二人連れてく。それならいいよね』

「絶対…… 帰ってこいよ」

『戦場に赴くわけじゃないんだから』



何処にもいかねぇとか言ったくせに、とかぽつり呟かないでよボス恥ずかしい。

訪問販売みたいなものだし絶対帰ってくるから!


明日という急な申し出にも関わらず、幹部二人をつけるだけでOKが出るとはさすがだ。

………普通は一人で行けるものだろうけどな。



ということでボスはわざわざお目付け役二人をこの場に呼び付けてくださっているようだ。

そんなに早い時間でもないし、二人とも寝ちゃってるんじゃないかな。

ボスの部屋のソファーに座って待機させられる。



「……おいカスども、今すぐ来い」

「あ゛あ? いきなり何言ってやがる…」

「ミーもう寝たいんですけどー」

「……のあのネコミミ」


「「ガタガタッ」」



……バタバタバタバタ ドカン!



「「なんですとお!?」」

『どういうことなの!?』

「……なんだ、ネコミミじゃないですー」

「う゛お゛ぉいクソボスぅ……」

「ハッ」



こいつらはまったく……

この程度のことで飛び起きてくるなんて、わけがわからないよ。


ともかく二人に要領を説明してみる。

『明日ストーリアファミリーんとこ行くから着いて来て』、と。

あらましかめっ面。



『……そんな嫌そうな顔しないで』

「せっかくの休日だったんですけどねー」

「オレもだぁ……」

『ごめんって、やっぱり一人で行くよ』

「「行かないとは言って(ねぇ)(ないですー)」」

『…………それは、どーも』



うん、承諾も得たことだしとりあえず明日10時に出発くらいでいいかな。

電話にて適当に場所を指定し車を手配。

申し訳ないね運転手さん、こんな私用で駆り出しちゃって。

一応仕事って言えば仕事なんだけどね。





 
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